やまクリナースのちょこっとコラム
文:中村 優子

2008.05 心の疲れにご注意!
2008.04 女性の大敵、鉄欠乏性貧血
2008.03 増えています。子供の高脂血症!!
2008.02 2008年の花粉飛散予想
2008.01 喘息(ぜんそく)の治療 …吸入治療について 
   

2007年まで

2008.5

●その50● 心の疲れにご注意!
 「五月病」は5月に限った病気でもなく、新入生や新入社員に限った病でもなく、新たな環境に適応できないあせりがストレスとなり、何とかしなければ≠ニ思う気持ちが起こす心の病です。疲れているのに眠れない、食欲が落ち、気持ちが沈んでしまい、知らずのうちに自分の殻の中に閉じこもりがちになってしまう「心の疲れ・心のスランプ」です。一般には睡眠障害、頭痛、めまいなど自律神経系の症状を呈します。この状況が長く続くことによってうつ状態を引き起こし、更に悪化してしまうこともありますので早めの受診行動が大事と思われます。
 まずは回復をあせらず、スポーツや音楽、読書をするなど、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。ストレス解消のためのアルコールは一時的に気分を晴らしますが、抑うつ気分を治してくれるわけではありません。不眠解消のための飲酒は眠りを浅くしてしまうので要注意です。新しい生活をじっくり考えなおすチャンスとして前向きにとらえましょう。

 

2008.4

●その49● 女性の大敵、鉄欠乏性貧血
 血液の中のヘモグロビンの量が少ないことを貧血と言います。とかく女性はヘモグロビンの材料である鉄分が不足になりがちです。成人女性の約10%は鉄欠乏性貧血であり、約40%は鉄欠乏状態といわれます。貧血になると全身が酸素不足になり、頭痛・めまい・疲労・肩こりなど様々な症状を呈します。貧血の治療は鉄剤と食事療法です。鉄分には、『ヘム鉄』『非ヘム鉄』の2種類があります。ヘム鉄は、非ヘム鉄に比べて数倍も腸での吸収が良いので、まずはヘム鉄から十分摂取することをお勧めいたします。豚レバー・ヤツメウナギ・鮎・煮干し等にヘム鉄が含まれ、ホウレン草や大豆・シジミ・ひじきなどには非ヘム鉄が含まれています。非ヘム鉄も動物性蛋白質と一緒にとることで、またこれらはビタミンCを合わせることで吸収が良くなりますので、調理の際は工夫が必要です。鉄鍋や鉄のフライパンを使うことも効果的とされます。
 最後に、貧血の種類は、今回の鉄欠乏性貧血だけでないこともありますので、ご心配な方はかかりつけ医にご相談ください。

 

2008.3

●その48● 増えています。 子供の高脂血症!!
 今、偏った食生活が原因で肥満になってしまう子供たちが増えています。子供たちの10
%以上が肥満といわれ、『小児生活習慣病』を引き起こす原因となりうる状況があります。子供でも太っていることによって中性脂肪やコレステロールがたまり、血液の循環がスムーズにいかないことで高血圧や高脂血症になりえることを覚えておいてください。コレステロールは子供の発育に欠かせない体内物質ですが、とりすぎると動脈硬化をおこすこともあるということです。 
 日本の子供たちの血清脂質値は、年令によっては、今やアメリカの子供たちをも上回っていると報告されています。カップ麺やスナック菓子、ファミレスにファーストフード、焼肉などの外食を好む子が多い事や、早食い
・間食などには十分注意をしなければなりません。何よりも『規則正しい食生活』をすることが基本です。早寝早起きをし、朝食を抜かず、決まった時間にしっかり食事をとれるよう心掛けたいと思います。

 

2008.2

●その47● 2008年の花粉飛散予想
 明けましておめでとうございます。本年も変わらずのちょこっとコラムよろしくお願いいたします。
 今年の花粉飛散量は、地域によってバラツキはありますが、東海から関東・東北にかけては平年並みかやや多め、西日本では平年よりやや少なめで、関東のスギ花粉飛散総数は、約1千500〜2千個/ 
 以上と予測されます。
 これは、花粉の少なかった昨年の約2倍、過去10年間の平均値とほぼ同じ程度ですが、シーズンのスギ花粉総数が1千個、あるいは1日に50〜100個/ を超えると、スギ花粉症の方は、治療をうけないとかなり症状が強くなる可能性があり、毎年花粉症で苦労されている方は、内服薬や点鼻・点眼液などの治療薬を使っても症状を抑えきれなくなる可能性もあります。
 花粉症の症状を軽減するには、免疫力を上げる健康的な生活が効果的ですが、それでも飛散する花粉を避けることはできません。また、今まで
花粉症でない人もいつ症状が出るかはわかりません。事前に飛散する花粉の量を把握しておき予防することも大切なのではないでしょうか!

 

2008.1

●その46● 喘息(ぜんそく)の治療
…吸入治療について
 以前、喘息は、気道に慢性の炎症を起こす病気であり、上手に喘息をコントロールするには日ごろの生活管理がとても大切であることを述べました。今回は喘息の治療についてお話します。
 喘息治療は、気道の炎症を鎮める『抗炎症薬』を中心に、気道の狭窄を改善する『気管支拡張薬』の両方を組み合わせて行います。気道の炎症は症状がなくても持続しているので、喘息発作がなくても治療を続ける必要があります。喘息治療に使われる吸入薬は、簡便に使用でき、副作用が少なく、直接患部に薬剤が届くなどから広く使用されます。中でも、喘息の悪化や入院治療を確実に減少させることに効果があると言われている吸入ステロイド薬(抗炎症・長期管理薬)は、喘息治療の第一選択薬に位置付けられています。かの有名なオリンピック選手もこのステロイド吸入薬を使用し、上手に喘息がコントロールでき、トップアスリートとして活躍できていることが良い例です。